※「ニンテンドーWi-Fiコネクション」終了に伴い、記事内容を第6世代向けに一新しました。
第5世代については、こちらを参照してください。(リビジョン記事に飛びます。)
ポケモンXY、ポケモンORASを買ってクリアし
Wi-Fiランダムマッチに手を出したはいいものの全く勝てないというそこのアナタ!
新人トレーナーであるアナタも、この記事さえ読めば、きっと勝てるようになる!!
・・・といいなぁ
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この記事は新人トレーナー向けです。 既に廃人の方は何も得るものが無いと思われるので、 厳選孵化作業を続行してください。 |
この記事ではWi-Fiランダムマッチにおける「シングルバトル」の3vs3を扱っています。
またストーリー部分をクリアし、ポケモンの基礎知識(技・タイプ・相性など)を理解していることを前提としています。
※自分のパーティへのアドバイス等が欲しければ、この記事下部の掲示板で質問してみるのもいいでしょう。
優しい人が気まぐれに答えてくれるかもしれません。
「クリアしたし、対人戦でもやってみるか!俺の一軍ポケモンたちでボッコボコにしてやるよww」
…上のような方は、まず全面的に認識を改めましょう。
現状、Wi-Fiランダムマッチは「ポケモンを相当やり込んでいるプレイヤー」の独壇場となっています。
彼らの大半はポケモンユーザのメイン層である(と思われる)小中学生ではなく、いわゆる「大きいお友達」であり、相応の戦略と経験を持ったガチプレイヤーです。
何の予備知識もないまま突っ込んでしまうと、フルボッコにされて涙目になるでしょう。
主に、2つの要因が考えられます。
それでは、それぞれの要因について順番に説明します。
数百種類以上いるポケモンは、残念ながら「強いポケモン」と「弱いポケモン」の格差が存在します。
ここで言う「強い」「弱い」とは、ステータスの基準となる「種族値」に着目しています。
おおよその目安として、80で普通、60以下は低い、100以上は高い、と見てください。
(種族値の詳しい説明は「種族値」の記事を参照)
例として、タイプが同じ「ドラゴン・地面」のガブリアスとフライゴンの種族値を比較します。
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | |
---|---|---|---|---|---|---|
ガブリアス | 108 | 130 | 95 | 80 | 85 | 102 |
フライゴン | 80 | 100 | 80 | 80 | 80 | 100 |
単純に種族値だけを比較すると、フライゴンは「とくこう」の種族値以外が全てガブリアスに劣っています。つまり、ステータス上ではフライゴンより、ガブリアスの方が「強い」ということです。
特性や覚える技が異なるので、実際の対戦においてフライゴンがガブリアスより「弱い」とは一概に言えませんが、基本ステータスの時点で格差がある、というのはやはり非常に大きいのです。
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | |
---|---|---|---|---|---|---|
シャンデラ | 60 | 55 | 90 | 145 | 90 | 80 |
ヒヒダルマ | 105 | 140 | 55 | 30 | 55 | 95 |
クイタラン | 85 | 97 | 66 | 105 | 66 | 65 |
シャンデラは全ポケモン中でも屈指の「とくこう」を持ち、「だいもんじ」「オーバーヒート」などを使わせると非常に強力です。素早さや耐久力も及第レベルはあります。
ヒヒダルマは「こうげき」が高く、種族値140から繰り出す「フレアドライブ」は非常に強力です。防御面は脆いですが、素早さが比較的高いため先制して殴ることが出来ます。
一方クイタランは「こうげき」「とくこう」がやや高めですが、それ以外に突出したステータスはありません。また素早さ・防御面ともに心許ないため、先制され何も出来ずに倒されてしまいがちです。
このように、ポケモンは種族値によって「得意不得意」といった特徴がある程度存在しています。
シャンデラは長所である高い「とくこう」を伸ばすように育て、ヒヒダルマは「こうげき」を伸ばすように育てれば、バトルで圧倒的な火力を発揮できます。しかし、クイタランは「こうげき」「とくこう」を伸ばしてもシャンデラ・ヒヒダルマには及ばない上に、その他に突出したステータスがないため、どうしても器用貧乏なポケモンになりやすいのです。
突出したステータスなど、特徴のあるポケモンは役割も明確なので、初心者~上級者まで幅広く使われています。一方、目立った特徴がない器用貧乏なポケモンは、初心者にはあまりオススメできません。
経験豊富なプレイヤーなら技術でカバーしそれを活かすことも可能でしょうが、初心者は手を出さない方が無難です。
俗に「厨ポケ」「強ポケ」と呼ばれるポケモンたちは総合的にステータス(≒種族値)が高く覚える技も優秀なため、初心者でもそこそこの勝率を挙げることが可能です。このポケモンたちをサポートに回せば、多少クセがあったり器用貧乏であっても、あなたのお気に入りのポケモンを活躍させることができるかもしれません。
逆に、ポケモンを極めた人ですら運用が難しいポケモンたちは「不遇ポケモン」にまとめられています。
つよい ポケモン
よわい ポケモン
そんなの ひとの かって
ほんとうに つよい トレーナーなら
すきな ポケモンで
かてるように がんばるべき
ストーリー攻略用のポケモンは「かいりき」や「そらをとぶ」など冒険に役立つ秘伝技や、「リーフブレード」や「かえんほうしゃ」など命中率が高く(100%)、技の威力がある程度あり(70~90)、PPが多い技(10~20)を覚えさせることが多いでしょう。
一方「ハイドロポンプ」や「かみなり」など高威力(110~)だが命中率が不安定で(~90%)PPが少ない技(5~10)や、「オーバーヒート」や「だいばくはつ」などリスクやデメリットのある技、そして攻撃技以外はあまり使われない傾向にあります。
しかし、それはあくまで「ストーリー攻略では」の話。
対人戦ではとにかく「相手を倒し勝つこと」が最大の目的なので、寧ろこういった高威力技は積極的に使用してきますし、厄介な補助技も併せて使用してきます。
さらに、タマゴ孵化で覚えられる「タマゴ技」や、バトルポイントを使って覚えさせる「教え技」なども広く使われています。通常のレベルアップやわざマシンで覚える技だけでは苦戦必至でしょう。
ポケモンには様々な「とくせい」があり、その効果も多種多様です。
例えば、マリルリの特性は通常「あついしぼう(相手の炎技と氷技の威力を半減)」と「ちからもち(物理攻撃技の威力2倍)」があります。マリルリをアタッカーとして活躍させる場合「ちからもち」の方が有用だと分かると思います。
また、ゲッコウガの特性は通常なら「げきりゅう」ですが、対戦環境では特性「へんげんじざい」のゲッコウガがよく使われています。「ちょっと待て、今まで俺が使ってきたゲッコウガは「げきりゅう」だし、「へんげんじざい」なんて聞いたことないぞ…?」と思われた方もいるでしょう。
「へんげんじざい」はゲッコウガの「隠れ特性(夢特性)」であり、入手するには少し手間がかかるのです。
XYならキナンシティにあるフレンドサファリで、ORASでは「図鑑ナビ」を使うことで、夢特性のポケモンが出現します。また「群れバトル」でも稀に夢特性のポケモンが出現します。入手に手間はかかりますが、その分有用な特性が設定されている場合がほとんどです。
欲しい夢特性のポケモンが手に入らない場合、GTSやミラクル交換を使うのも手でしょう。
GTSは「夢特性です」「夢○○○(ポケモン名)です」といったコメントがあれば、夢特性のポケモンだと判断できますし、ミラクル交換では、やり込んだプレイヤー達が余ったポケモンを放出しているため、夢特性のポケモンが偶然もらえることもあります。
ポケモンに持たせる「どうぐ」も非常に重要です。
対人戦ではバトル中に消費したアイテムもバトル終了後には戻ってくるため、相手は遠慮なく強力な効果を持つアイテムを持たせています。それらはストーリー攻略では使いづらいため最初は強さがよくわからないと思いますが、対人戦を2,3回経験すればその強力さが嫌でも実感できるはずです。
そして一番違う理由…それはズバリ「ステータスが違う」です!
具体的には、努力値・性格・個体値が違います。
それではまず、「わざ」「どうぐ」「ステータス」について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
攻撃技は「ぶつり[画像を見る]」と「とくしゅ[画像を見る]」の2種類に大きく分けられます。例を挙げれば「たいあたり」「はっぱカッター」は物理技、「みずでっぽう」「ひのこ」は特殊技です。
物理技は「こうげき」、特殊技は「とくこう」の数値によってダメージが決まります。例えば、「こうげき」は高くとも「とくこう」が低いヒヒダルマに特殊技である「だいもんじ」を覚えさせても大したダメージは与えられません。
自分のポケモンのステータスをよく見て覚えさせる攻撃技を選びましょう。
また、第3世代まではタイプによって物理・特殊が決まっていましたが、第4世代からの仕様変更により技ごとに設定し直されました。例えば、「はかいこうせん」はノーマルタイプ技なので3世代までは物理扱いでしたが、4世代以降特殊技に設定されました。そのため、初代で猛威を振るった「はかいこうせん」を覚えたケンタロスは現環境では完全にネタポケモンになっています。初代だけやったことのある出戻り組は注意しましょう。
先述のとおり、ストーリー攻略には「命中率が高く、技の威力がある程度あり、PPが多い攻撃技」をたくさん覚えているポケモンが使いやすいです。
しかし、対人戦では話が違います。
いずれも自身のタイプ「炎・格闘」と同じ技をそれぞれ覚えていますが、覚えている技の威力が大きく異なります。
「ブレイズキック」と「スカイアッパー」の威力が共に85なのに対して「フレアドライブ」は威力120、「とびひざげり」の威力は130もあります。
勿論、高威力と引き換えにそれなりのリスクやデメリットがありますし、前者のような安定・ローリスク技で十分なこともあります。が、対人戦では「「スカイアッパー」ではなく「とびひざげり」なら倒せた」というように「攻撃技の威力不足で相手を倒しきれない」ケースもまた非常に多いのです。倒しきれなかった場合、相手に攻撃のチャンスを与えることになり、返り討ちに遭う可能性があります。バシャーモのような、攻撃力は高くとも防御面が脆いポケモンなら尚更です。
アタッカーの役割を与えたポケモンには、多少使い勝手が悪かったり反動でデメリットが発生する技であっても、高威力の技を覚えさせた方が「アタッカーとしての仕事」を果たせる可能性が大きくなるのです。
逆に、耐久型のポケモンには多少威力が低くても、PPが多かったり追加効果が優秀な技が向いています。
一撃で倒される心配も少ないですし、何より「PP切れ」と言う壁にはどんなポケモンも勝てません。
また、そのポケモンの苦手な部分や弱点を補えるような技を覚えさせるのも重要です。
バシャーモのタイプは「炎・格闘」のため、炎技・格闘技が効かない&こちらの弱点を突いてくる、水ポケモンや飛行ポケモンが苦手です。そこで、水や飛行に有効な「かみなりパンチ」、飛行に有効な「ストーンエッジ」を覚えさせます。これで、弱点に対してある程度対処できるようになりました。
ただし、あくまでも「ある程度」です。苦手なポケモンまで対処させるより、1ターン犠牲にしてでもその相手に有利に戦える仲間に交代する判断も時には大切です。
このように、ポケモンのタイプと一致して使える主力技を「メインウエポン」、弱点補完や攻撃範囲を広げる技を「サブウエポン」と呼びます。
攻撃技以外の技は「へんか[画像を見る]」に分類されます。変化技という名称ですが、補助技と呼ばれることが多いのでここでは補助技として解説します。ストーリーでは目立たない補助技も、対人戦では非常に重要です。対戦でよく使われる補助技を紹介します。